ホンダ ステップワゴン タイミングベルト交換

こちらの車両は、平成9年式ホンダステップワゴンです。
今回は、タイミングベルトの交換依頼です。
早速作業いたします。

エンジンは、B20Bです。

アンダーカバーを取り外して、最初にクランクボルトを緩めます。
エンジンは、左回転ですが、クランクボルトは正ネジです。

ホンダのクランクボルトを緩めるには、こちらの特殊工具が必要です。
クランクプーリーを固定して、クランクボルト19mmを緩めます。

プラグコード、ブローバイホースを外して、10mmの袋ナットをはずしてタペットカバーを取り外しました。

ファンベルト、クーラーベルト、パワステベルト、フロントカバーを取り外しました。
ウォーターポンプから冷却水漏れしています。
追加で交換です。

タイミングベルトを取り外す前に合いマークを合わせます。
このエンジンは、カムシャフトのスプロケットの表にTOPという刻印がありますので上に向くように合わせます。
合わせると、写真のようにカムシャフトホルダーの穴とカムシャフトのガイドホールが合います。
ベルトを外すとスプロケットが回ってしまう為、ここにピンポンチなどを差し込んで固定して置きます。
クランクシャフトは、スプロケットの切り欠きと、バックプレートの三角マークで合わせます。

タイミングベルトとウォーターポンプ取り外しました。
ウォーターポンプの取り付け部は、オイルストーンで面出ししました。

ウォーターポンプです。
左が車についていた物です。ガスケット不良で冷却水漏れしていました。
右側は、新品です。

こちらは、タイミングベルトとテンショナーベアリングです。
ベルトテンショナーの14mmのボルトは、工具の掛かりが浅くて硬いです。正ネジです。

タイミングベルト抜く時に一度エンジンマウントを取り外さないといけません。
エンジンマウントを取り外すとエンジンが、脱落する為ガレージジャッキで支えてタイミングベルトを入れ替えたら、またエンジンマウントを取り付けます。

新品部品取り付けました。
エンジンを2回転させて合いマークが合っているか確認します。
大丈夫です。ベルトの張りもOKです。
後は、取り外した部品を元に戻します。

取り付けました。

冷却水を注入して、エンジンを掛けてみます。
冷却水漏れ、ベルト鳴きもありません。

ラジエターエア抜き方法は、ラジエターキャップを開けたままエンジンを掛けヒーターをフルホットにして冷却水が回るまで、暖機いたします。
ラジエターロアホースが熱くなったら、ラジエターキャップの穴から覗いて冷却水が左から右へ流れているか確認します。冷却水が流れていたらエア抜き終了です。(ヒーターが効いているかも確認します。)
冷却水をラジエターいっぱいまで入れて、キャップを締めます。

完了です。