3シリーズ E36 320iスペシャルエディション ファンベルト切れ修理

こちらの車両は、地元愛知県にお住まいのN様’98年式E36 320iスペシャルエディションです。
今回走行中にチャージランプが点灯して、ハンドルが重くなったとお電話いただきました。
電話の内容から、何かの理由でファンベルトが、切れたか外れた為だと思われます。
この車のファンベルトは、1本でウォーターポンプとオルタネータとパワステポンプを駆動していますので自走は無理です。
N様と相談した結果、レッカーで弊社に入庫していただくことになりました。
車両が入庫いたしました。
早速点検いたします。

M52の2.0Lエンジンです。
ファンベルトが切れています。

エアクリーナーケースを取り外しました。
原因分かりました。ファンベルトのアイドラベアリングが、砕けています。
その為ファンベルトが外れてファンに巻き込んだようです。
N様にその時の状況を伺いましたが、特に大きな音がしたわけでもなくメーターランプが点いてハンドルが重くなったとおっしゃられていました。
ファンベルトとアイドラベアリング交換です。

切れたファンベルトが、ラジエターファンに巻きついています。

こちらは、原因のアイドラベアリングです。
インナーしか残っていません。
焼き付きではない感じです。焼けた跡がありません。

ファンベルトとクーラーベルトです。
ファンベルトは、ワイヤーになってしまっています。ファンに絡まっていた物を外しました。
クーラーベルトは、まだ使えそうですが、傷が付いてしまっている為交換です。

ファンベルトのアイドラベアリングです。
車に付いていた方は、原形がありません。

こちらは、ファンベルトテンショナーベアリングです。
右が車に付いていた物です。
ガタが有りますので、一緒に交換いたします。
オルタネータ、パワステポンプ、ウォーターポンプは、問題なさそうです。

新品部品取り付けました。
冷却水の量、パワステオイルの量を確認して、エアクリーナーケースを取り付けてエンジンを掛けて見ます。
冷却水もれ、チャージランプの点灯、異音もありません。
ラジエターホースもダメージを受けていませんでした。
エアコンも大丈夫です。

治りました。

今回は予兆がなかった為、故障後の修理になってしまいました。