Z3 E36 Z3ロードスター オーバーヒート

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのI様の’96年式 Z3 E36 Z3です。
今回は、エンジンオイルの交換でご来店いただけましたが、来店の途中で水温計が上がりだしたということでした。
冷却水不足だと思っていました(この車は、ラジエターランプが付いていません。なので冷却水不足でも自覚症状がありません。)が、店頭でアイドリング状態で様子を見ながらI様と立ち話をしていたところ、ボンという音と共に湯気が上がり冷却水がダダ漏れしました。
すぐにエンジンを止めて、水道水で冷やしました。
ウォーターコネクターが、折れていました。

オルタネータを取り外しました。
写真だと分かり辛いですが、エアコレクター(インテークマニホールド)の下にあるパイプです。
普通は、エアコレクターを取り外すと思いますが、オルタネーターを取り外して隙間から交換いたします。
バッテリターミナルのマイナスを外して、ファンベルトを外しました。
テンショナーは、16mmです。
アイドラプーリーも取り外しました。
16mmです。
エアガイドを取り外しました。
この車は、社外品に変わっている為、簡単に外れました。
オルタネータの取り付けボルトは、16mmのボルトが上と下にあります。
配線は、13mmと10mmのナットが各1個です。

ウォーターコネクターを取り外しました。
写真中央の部分です。

こういう部品です。
左側の部分のホースが刺さるところが、ボッキリです。

ウォーターコネクターです。
下が車に付いていた物で、上が新品です。
Oリングは、別売りです。
本体は、10mmのボルト2本で止まっていますが取り外しは簡単ではありませんでした。
ウォーターホース2本も外しやすい場所には付いていません。

エンジンオイル交換です。
オイルエレメントも交換いたしましたが、写真を撮り忘れていました。m(__)m
エンジンオイルの量は、エレメントの分も合わせて5Lです。
冷却水を注入して、エンジンを暖機していました。
水温計を確認した所、真中より右に上がっています。
オーバーヒートです。
すぐにヒーターを全開にして、ラジエターに扇風機で風を当てました。
水温は、安定しました。
点検の結果、電動ファンが回っていません。
エアコンコンプレッサーをオンにしてみたところ、ファンが回りました。
電動ファンの不良ではなさそうです。

電動ファンを回すサーモスイッチです。
冷却水温が上がると抵抗値が下がって導通する為、電動ファンリレーが作動する仕組みです。
オーバーヒート寸前でも、抵抗値が∞です。
試に直結してみたところ、電動ファンが回りました。
サーモスイッチ不良です。
エアコンコンプレッサーをオンにしていれば、電動ファンが回る為、オーバーヒートしないようです。
電動ファンは、エアコンコンプレッサーオンの時とサーモスイッチが導通した時に回ります。
サーモスイッチは、注文いたしました。