3シリーズ E46 320iMスポーツ 朝一番にエンジンチェックランプ点灯

こちらの車両は、’03年式 E46 320iMスポーツです。
朝一番にエンジンを掛けてしばらくするとエンジン不調になりエンジンチェックランプが点灯いたします。
症状としては、ファーストアイドルが効いている間は問題がありませんが回転が下がった時に不調になりエンジンチェックランプが点灯いたします。
1気筒死んでいるような症状が出ます。
テスターで診断すると燃焼不良のトラブルコードが出ます。
水温が少し上がれば、症状が出なくなります。
寒い時期の方が、症状が出やすいです。
原因はいろいろ考えられます。
燃焼不良(ミスファイア)は、クランクシャフトセンサーからの信号をもとにDME(エンジンコントロールユニット)が判断しています。
正常な場合でも、若干ミスファイアを起こしていますがトラブルコードが出るかどうかは、DMEの判断次第です。
M54は、特にシビアなイメージです。
考えられるミスファイアの原因です。
1、ガソリン不良 粗悪なガソリンで燃えない又は燃えにくい。燃圧不良など。
2、点火系のトラブル イグニッションコイル又はスパークプラグ不良による着火ミス
3、コンプレッション(圧縮圧力)不足による不完全燃焼。
4、センサー不良による信号不良又は誤診
5、ISCバルブ(アイドルコントロールバルブ)のメカニカルトラブル、カーボン付着などにより空気の流れる通路が細くなっている為目標アイドル回転数にならない。
などですが、今回はセンサー不良を疑ってみます。
テスターの診断結果で不良のコードが出た訳ではありません。
以前クランクシャフトセンサーは、交換済みです。
クランクシャフトセンサーの信号をもとにDMEがミスファイアを検知している為です。
症状は、軽くなりましたが最近になってまた症状が出ます。
残るセンサーは、カムシャフトセンサーです。

まず、エキゾースト側のカムシャフトセンサーを交換いたします。

エキゾースト側カムシャフトセンサーを取り外しました。
ヘックス5mm1本で止まっています。

エキゾースト側カムシャフトセンサーです。
右側が車に付いていた物で、左側が新品です。
Oリングは、同時交換です。

テスターを繋いでトラブルコードを消去いたします。

燃焼不良のトラブルコードです。

トラブルコードを消去いたしました。
今のところ症状は出ていません。

エンジンが完全に冷えてから、もう一度症状を確認したところまた同じ症状が出ました。
今度は、インテークカムシャフトセンサーを交換いたします。
エアクリーナーケースを取り外しました。

バーノスソレノイドを取り外しました。
32mmのコンビで緩めました。
ブローバイホースとカプラーも取り外しました。

バーノスソレノイドです。

センサーカプラー側は、サージタンクの下です。

センサーは、5mmのヘックス1本で止まっています。

インテークカムシャフトセンサーです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
Oリングは、同時交換です。

今回は、症状が再発しませんでした。
念の為、もう一度エンジンが完全に冷えるまで待って症状を確認いたしましたが、大丈夫です。

インテークカムシャフトセンサーが原因とは言えない所が、この症状の難しいところです。