こちらの車両は、地元愛知県内お住まいのＭ様の’００年式　Ｅ３９　５２５ｉです。
今回は、車検でお預かりいたしました。
点検は、Ｍ様と済ませてあります。
それでは、作業風景実況いたします。

エンジンは、Ｍ５２です。
エンジンオイル漏れの修理をいたします。
エンジンを掛けると白煙が上がります。
タペットカバーパッキン交換です。

サージタンクのカバーとエンジンカバーを取り外しました。
メクラカバーを取り外すと１０ｍｍが出てきます。サージタンク側は、ナットでエンジン側は、ボルトで各２個ずつです。
右側のエアコンダクトも取り外しました。
イグニッションコイルとイグニッションの配線を取り外しました。
１０ｍｍのボルト各２本ずつで止まっています。
１番と６番には、アースワイヤーが共締めです。
イグニッションの配線は、ホルダーごと取り外しました。２番と３番の間にアース線が１本８ｍｍのナットで止まっています。

イグニッションコイルです。
順番に並べておきます。

タペットカバーを取り外しました。
１０ｍｍのナット１５個です。

タペットカバーとパッキンです。
下のパッキンが車についていた物です。
カチカチでパキパキです。
新品パッキンは、カバーに装着済みです。

シールワッシャーです。
１５個使っています。
下が、車に付いていた部品です。
新品は、ナットに装着済みです。
ラバーグリスで組み付けました。
タペットカバーは、液体パッキンとラバーグリスで組み付けました。
エンジンを掛けてみましたが、オイル漏れ治っています。
取り外した部品を組み付けて、オイル漏れ修理完了です。

スラストロッドブッシュを交換いたします。
フロントのフェンダーライナーとブレーキダクトを取り外します。全部８ｍｍのタッピングです。

スラストロッドブッシュカバーも取り外します。
１０ｍｍのボルト２本です。

ブッシュ側のボルトナットを取り外します。
１８ｍｍです。

ボールジョイント側は、タイロッドエンドプーラーで取り外します。
取り付けナットは、２２ｍｍです。
スタビエンドロッドの下側だけ外しました。１６ｍｍのナット１つです。
ストラット取り付けボルトも抜いてあります。１６ｍｍのボルトに１８ｍｍのナットです。
ストラットをスライドさせれば、スラストロッドが抜き取れます。

スラストロッドを取り外しました。

スラストロッドです。

ブッシュを抜き換えます。
写真だと分かり辛いですが、半分くらい亀裂が入っています。

プレスを使います。
日本車用の使用済みタイミングベルト用のベアリングと使用済みブレーキパッドを使ってブッシュを抜きます。

スラストロッドブッシュです。
右が車に付いていた物で、左が新品です。
挿入もプレスで圧入です。

スラストロッドを組み付けます。
ミッションジャッキでサスペンションを持ち上げて、タイヤを取り付けて接地した時位の高さでブッシュを締め付けます。
これをやっておかないと、新品ブッシュがすぐ切れてしまいます。
乗り心地も悪くなります。
取り外した部品を組み付けたら、作業完了です。

ステアリングラックブーツを交換いたします。
こちらは、右側です。
破れてしまっている為、車検に受かりません。

こちらは、左側です。
こちらも交換です。

破れたブーツを切り取りました。

ラック側から、タイロッドを取り外しました。

ラックブーツ交換完了です。

ハイマウントストップランプバルブを交換いたします。

ナビの本体を外すとバルブソケットカバーが出てきます。
いつもは、バルブソケットが溶けてバルブが外れませんが、今回はバルブだけ交換できました。

これで、灯火廻りも問題ありません。

ホイールを取り付けて、増し締めとタイヤ（スペア含む）空気圧調整をいたしました。

ワイパーラバーを新品に交換いたしました。

追加ご用命事項のエンジン不調を点検いたします。
テスターを繋いで、トラブルコードを呼び出してみました。
７個トラブルコードが残っています。

ラムダセンサーに異常信号が入ったようです。

５番シリンダーのミスファイアです。

６番シリンダーのミスファイアです。

４番シリンダーのミスファイアです。

このコードは、エア吸いの時に出るコードです。

こちらも、ラムダセンサーに異常コードが入ったようです。
トラブルコードは、いっぱい入っていますが原因は、エア吸いだと思われます。

いつものインテークエアダクトを点検したところ、破れていました。

追加で交換のご用命をいただきました。

部品が届きましたら、交換風景アップいたします。