3シリーズ E36 318tiMスポーツ エンジン掛からなくなった。

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのN様の’00年式 E36 318tiMスポーツです。
今回は、朝エンジンが掛からなくなったということでレッカーサービスでご来店いただけました。
入庫した時は、普通にエンジン掛かりましたが原因を調べます。

テスターを繋いでメモリーを呼び出してみました。
カムシャフトセンサーが不良のようです。
カムシャフトセンサー不良なら、朝一番で上手くエンジンが掛からなかったりストールすれば、再始動が困難になっても仕方がないと思います。
エンジンが、掛かってしまえば症状が出にくくなります。

カムシャフトセンサーを交換いたします。
エンジンは、M44です。
エアコレクター(サージタンク)を取り外します。
手順は、アクセルワイヤーのカバーを取り外して、インマニ側の11mmのボルト1本とナット2つを取り外します。
前後にマウントブラケットがあり11mmのボルトをそれぞれ緩めるだけで、スライドさせて取り外せます。
スロットルポジションセンサーのカプラーとASCのスロットルバルブ用のカプラーも取り外します。
プレッシャーレギュレーターのバキュームホースも外しました。
エアインテークダクトも外します。

カムシャフトセンサーのカプラー側は、エアコレクター(サージタンク)の下です。
向って右側がカムシャフトセンサー用です。
センサー側は、フロントカバーに5mmのヘックス1本で止まっています。
配線ガイドホルダーは、10mmのボルト1本です。

カムシャフトセンサーです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
新品部品を取り付けて取り外した部品を元に戻して、トラブルコードを消去いたします。

消去いたしました。
作業終了と思いましたが、新たに変わった症状が出ます。
エンジンの回転を上げると2500rpm位で、いきなりエンジンストールいたします。
すぐにエンジンは、掛かりますが何度やってもエンジンストールいたします。
アイドリングは、全く問題ありません。

何度もやっていたら、カムシャフトセンサーのトラブルコードが出ました。
新品に交換したはずなのにおかしいです。
センサーの取り付けが悪いのかと思いもう一度付け直しましたが、同じです。
カムシャフトセンサーのカプラーを外したままエンジンを掛けて回転数をあげてみました。
吹け上がります。
調子も悪くありません。
でもカムシャフトセンサーのトラブルコードは、しっかり出ます。

どうやら、新品部品が不良のようです。
今回は、修理代を抑える為にOEMの部品を使いました。
OEMだからということもでもないと思いますが、たまにはこういうこともあります。
輸入パーツですから、輸送中のトラブルとか検品で見つけられなかったのかもしれません。
しっかりとした部品商から、部品を購入しておりますので、すぐ代品を送ってもらいます。

部品が届き次第つづきをアップいたします。