5シリーズ E39 528i 修理

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのC様の’97年式 E39 528iです。
今回は、冷却水漏れとファンベルト廻りの修理でお預かりいたしました。

左のリアタイヤです。
タイヤが潰れていた為、空気を入れたらエア漏れの音がしています。
パンクだと思いましたが、バーストでした。

タイヤが裂けていて、エア漏れします。
とりあえず、スペアタイヤに交換しておきました。

こちらは、ファンベルトです。
縦溝2列分ベルトが切れてなくなっています。
残ったファンベルトに亀裂はありません。
原因は分かりませんが、ファンベルトテンショナーかアイドラベアリングが傾いたのかもしれません。

冷却水漏れは、サーモスタッドハウジングです。

ラジエターファンを取り外しました。
32mmのコンビと特殊工具で緩めます。
右に回すと緩みます。

ベルトテンショナーとアイドラベアリングです。
上2つが車に付いていた物で、下2つが新品です。
左側が、ベルトテンショナーで右側がアイドラベアリングです。
ベルトテンショナーは、機械式から油圧式に変更されています。
取り外したベアリングのガタを見てみましたが、ベルトがズレる程ガタは有りません。
テンショナー本体が、原因なのかもしれません。
取り外し手順は、アイドラベアリングを先に取り外します。
16mmのボルト1本です。
ベルトテンショナーは、13mmのボルト2本です。
新品は、専用ボルト3本で取り付けます。

サーモスタッドハウジングです。
このエンジンは、サーモスタッド一体では有りません。
10mmボルト3本と13mmのボルト1本です。
13mmのボルトは、エンジンスリンガーと共締めです。

取り外した部品を取り付けて、冷却水を補充して、エンジンを暖機いたしました。
サーモハウジングからの冷却水漏れは、問題なさそうです。
エンジンの回転を上げ続けると、ラジエターキャップから冷却水を少し吹きました。
オーバーヒートは、していませんのでキャップ不良です。

部品が届き次第最終点検をいたします。