3シリーズ E46 318CiMスポーツ メンテナンス

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのM様の’01年式 E46 318CiMスポーツです。
今回は、メンテナンスでお預かりいたしました。
早速作業風景実況いたします。

M43TUエンジンです。
クランクシャフトセンサーの交換とカムシャフトセンサーの交換をいたします。

先にクランクシャフトセンサーを交換いたします。
場所は、エンジン左側のスターターモーターの下です。
ヘックス5mm1本で止まっています。
狭くて写真が撮れませんでした。

こちらが、クランクシャフトセンサーです。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
今回は、不良で交換するわけではなく予防整備です。

次にカムシャフトセンサーを交換いたします。
場所は、シリンダーヘッドフロントのサーモスタットハウジングの上です。
こちらもヘックス5mm1本で止まっています。

こちらが、カムシャフトセンサーです。
右が車に付いていた物で、左が新品です。
予防整備のはずでしたが、センサーの中からオイル漏れをしていました。
近々不具合が出ていたかもしれません。
ついでに新品部品は、対策品だと思います。

次にラムダセンサー(O2センサー)を交換いたします。
こちらは、フロント側です。

こちらは、リア側です。
ラムダセンサーは、定期交換部品と言われています。
交換すると燃費が15%良くなると言われています。
この車は、交換時期です。

こちらが、ラムダセンサー(O2センサー)です。
ハーネスの短い方がフロント用で、長い方がリア用です。
先が黒くなっている物が、車についていた物です。

新品ラムダセンサー取り付けました。こちらは、リア側です。

こちらは、フロントです。

次に、フロンブレーキをリフレッシュいたします。

フロントディスクローターを交換いたします。
最初にブレーキキャリパーをブラケットごと取り外して、吊っておきます。
16mmのボルト2本で止まっています。
ローターが段付磨耗している為、キャリパーピストンを少し押し下げました。

ローター取り付けボルトを緩めます。ヘックス6mm1本です。
いつもは、簡単に緩みますがこの車は、錆がひどい為ショックドライバーを使わないと緩みませんでした。

フロントディスクローター取り外しました。

錆び付いていて、なかなか外れませんでした。
格闘した跡です。
写真は、ローターから出た錆です。

ローターの裏側です。
錆錆です。

ブレーキパッドも新品に交換です。
右が車についていた物です。
残量が少ないわけではありませんが、予防整備です。

ブレーキホースも交換です。
フレーム側が11mmでキャリパー側は、14mmです。
写真は、特製ブレーキオイルストッパーです。と言ってもバキュームホースに鍋ビスを突っ込んだだけです。
これで作業中のオイル流出を止められます。

こちらが、フロントブレーキホースです。
上が新品で、下が車についていた物です。
こちらも予防整備です。

ブレーキ廻り一式交換いたしました。
右側も同じ作業をいたしました。

次にリアのブレーキとハブベアリングを交換いたします。
最初にブレーキキャリパーをブラケットごと外しました。
後ろも錆錆なので、まずはCRC漬けにしておきます。

ローターを取り外しました。
フロント同じ要領です。
リアは、インナードラムのパーキングブレーキが付いております。

ドライブシャフトのグランドナットを取り外しました。
錆がひどくて、ドライブシャフトが抜けません。
叩いてもびくともしません。

ハブのフランジを抜いてみます。
スライディングハンマーをセットして引っ張り倒しましたが、びくともしません。
こうなったら、ドライブシャフトごと外すしかありません。

パーキングブレーキを分解いたしました。

回転センサーを取り外しました。
錆錆地獄です。
どの部品も、ぜんぜん外れません。

ロアアームは、アライメントが狂ってしまいますので、元位置をマーキングしておきます。
ショックアブソーバとアッパーアームとブレーキホースとドライブシャフトをフランジのところから取り外しました。
サイドブレーキワイヤーも 外しました。錆錆で外すのに苦労しました。

右リアのトレーリングアームをドライブシャフトごと取り外しました。

プレスで、ドライブシャフトを抜き取ります。

ダメです。3t 圧力を掛けてもびくともしません。
錆錆地獄から抜け出せません。
とりあえずスプラインをCRC漬けにして、一晩置いておいてみます。
これでダメならどうしようという感じです。

つづきは、後日アップいたします。