こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのS様の’98年式 E39 528iツーリングです。
メンテナンスで入庫しております。
部品待ちになっていた、ファンベルトテンショナーのリペアキットとABS回転センサーが届きましたので、続きの作業風景実況いたします。
ファンベルトのアイドラベアリングです。
左が車についていた物で、右が新品です。
車についていた物は、手で回すとジャー音がいたします。
オルタネータと共締めの為、こんなにボルトが長いです。
ファンベルトのテンショナーASSYです。
右側は、車に付いていた機械式のファンベルトテンショナーASSYです。
こちらの部品は、非分解式ですのでベアリングのセンターボルトを緩めようとすると折れます。
左側は、油圧式のリペア用のファンベルトテンショナーキットです。
ここに取り付けます。
油圧式のベルとテンショナーを先に取り付けてから、アイドラベアリングを取り付けます。
アイドラベアリングは、裏側に位置合わせようのボッチがありますの位置を合わせて取り付けます。
取り付けボルトは、締め付けすぎないように注意します。
最後にテンショナーベアリングを取り付けます。
取リ付けボルトは、トルクス50です。
取り外したベルトです。
ひび割れしています。
こちらは、新品ベルトです。
新品ベルト取り付けました。
ファンベルトを先に付けて、後からクーラーベルトを取り付けます。
エンジンを掛けてみます。
静かです。と思ったら、クーラーコンプレッサーが時々一瞬ガリガリといいます。
入庫した時よりは、ぜんぜん静かです。
これなら、ご家族も気にならないと思います。
オイル漏れは気になりますが、今回は修理いたしません。
今度は、ABS、ASCの警告灯の修理をいたします。
ABS、ASCの警告灯点灯しております。
スピードメーターも動きません。
左リアの回転センサー(ABSパルスジェネレーター)です。
ツーリングは、上の方に付いております。
ヘックス5mmで止まっています。
カプラーは、ライナーの後ろに付いております。
ライナーのクリップ3個と10mmのナットを外してライナーを浮かせてセンサーカプラーを取り外します。
回転センサー(ABSパルスジェネレーター)です。
上が新品で、下が車についていた物です。
赤い線が断線しています。
黄色い線も被覆がボロボロで銅線がむき出しです。
今回は、左右入れ替えてみるまでもありません。
完全に死んでいます。
テスターで点検しなくても不良とわかります。
新品センサーを取り付けてトラブルコードを消去いたします。
左フロントは、交換していないのでトラブルコードが残るかもしれません。
断線していましたが、振動で時々信号が入っていたかもしれないです。
消去しました。
試乗してきます。
スピードメーター動いています。警告灯も点灯いたしません。
店に戻ってもう一度テスターをつないで見ましたが、トラブルコードありませんでした。
作業すべて終了です。
S様、大変お待たせいたしました。