こちらの車両は、地元愛知県にお住まいのI様の’94年式 E34 525iスポーツパッケージです。
今回は、出先でラジエターからの冷却水漏れを発見されました。
お電話をいただいていましたので症状をお伺いして応急手当を試みましたが、自走は無理と判断。
自走をあきらめて現地に置いてこられましたので積載車で引き取りをしてまいりました。
良い判断だったと思います。
無理をすれば、オーバーヒートしてエンジンにダメージを受ける可能性もあります。
ということで、早速点検してみます。
ラジエターから冷却水漏れしています。
おそらくラジエターとサブタンクのつなぎ目のOリングからの冷却水漏れだと思います。
ウォーターポンプ、サーモスタットハウジングからのクーラント洩れはありません。
BMWのラジエターは、オーバーホールできない為、ラジエター交換です。
BMWに乗っていれば一度は通る道だから仕方ないね!と、I様はおっしゃられていました。
全くその通りだと思います。
ついでに水廻りのメンテナンスを、I様と相談した結果今回は、ラジエター交換だけ行うことになりました。
これから、ラジエター交換いたします。
最初に冷却水を抜いておきます。
ラジエターファンカップリングとファンシュラウドを取り外しました。
ラジエターを取り外しました。
ラジエターホースアッパー、ロア、サーモスイッチのカプラー、クーラントレベルセンサーのカプラー、サブタンクのバイパスホースを外しました。
A/Tの配管は、取り外さずにオイルクーラーごとラジエターから取り外しました。
クーラーコンデンサーの手前がA/Tのオイルクーラーです。
上と下4箇所8mmのタッピングでラジエターに固定されています。
新品ラジエターと取り外したラジエターです。
サーモスイッチ、クーラントレベルセンサー、A/Tオイルクーラー取り付け用スピードナット4個、マウントラバーを新品に移植いたします。
新品ラジエター取り付けました。
後は、取り外した部品を元に戻します。
クーラントを注入します。
エア抜きバルブをあけてエア抜きをいたします。
キャップを閉めて、エンジンを始動します。
冷却水漏れしていないか点検いたします。
大丈夫です。
シリンダーヘッドガスケット抜けもありません、
サーモスタットも大丈夫です。
作業終了です。
後は、エンジンが冷えたらクーラントの量を点検するだけです。
部品代:ラジエターASSY 62,100円(税別)