こちらの車両は、平成10年式のダイハツムーヴです。
今回は、タイミングベルトの交換依頼です。
早速作業にかかります。
エンジンは、EF-VEと言うエンジンです。
最初にタイヤを取り外して、写真中央のサービスホールからクランクプーリーのボルトを緩めます。
19mmです。インパクトレンチで緩みます。
次にファンベルト類を取り外します。
ウォーターポンププーリーも取り外し、カムシャフトセンサーのカプラーとハーネスをフロントカバーから外します。
続いて、クランクプーリーとフロントカバーを取り外します。
クランクシャフトを回してスプロケットの合わせマークを合わせます。
1番シリンダーを圧縮上死点に合わせると自然に合います。
このエンジンは、カムシャフトのポンチマークが、上のスリットでクランクシャフトのスプロケットは、ポンチマークと右下の切りかきで合わせるようです。
テンショナーベアリングを取り外して、タイミングベルトを取り外しました。
タイミングベルトとテンショナーベアリングです。
左が車についていた物で、右が新品です。
取り外した、タイミングベルトの裏側です。
ひび割れています。
昔の車は、写真のギアのような部分が飛んでベルトがツルツルになって、スプロケットが空回りしてバルブタイミングが狂い場合によっては、バルブクラッシュしてエンジンが不動になることが多かったです。
メーカーは、10万キロごとに交換するように奨めています。
車種によって、走行距離又は期間で交換推奨されているものもあります。
だいたい取り扱い説明書に書いてあります。
日本車の場合は、エンジンのカバーに10キロごとに交換してくださいと書いたステッカーが貼ってあります。
タイミングベルトが切れれば、エンジンは不動になり場合によっては、エンジン交換などという高額修理になりますので、メーカーの指定どうりに交換した方が良いです。
新品ベルト取り付けました。
後は、外した部品を組み付けて作業終了です。