こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのＨＮ勉兵衛様の’０４年式　Ｅ４６　３１８ＣｉＭスポーツです。
今回は、車検でお預かりいたしました。
点検は、お客様と済ませてあります。

ブレーキオイルを交換いたします。

交換いたしました。
交換手順は、ブレーキオイル交換を参照して下さい。

こちらは、フロントブレーキです。
取り付け状態問題ありません。
オイル漏れありません。
ブレーキパッドの残量十分です。

こちらは、リアブレーキです。
取り付け状態問題ありません。
オイル漏れありません。
ブレキパッドの残量十分です。
タイヤローテーションをして、増し締めとタイヤ（スペア含）空気圧調整しておきました。

エンジンオイル交換です。

オイルエレメントも交換です。
エンジンオイルの量は、エレメントの分も合わせて４Ｌです。

燃料フィルターを交換いたします。
ご用命事項で、エンジンの吹け上がりが悪いということです。
症状を確認した所、アクセルペダルをゆっくり踏み込めばエンジンは吹け上がりますが一気に踏み込むと吹け上がりが悪いです。
フィーリング的には、燃料が付いてきていない感じなののでフューエルフィルターを交換してみます。

燃料フィルターです。
下が車に付いていた物で、上が新品です。

交換いたしました。

燃料フィルターから抜いたガソリンです。
多少汚れもありますので、フィルター内部はもっと汚れているかもしれないです。
エンジンを掛けてアクセルを踏み込んでみました。
拭け上がります。
治ったと思いましたが、エンジンが温まるとまた症状が出ます。

試乗をして参りました。
アクセルを一気に踏み込むと加速不良をして、エンジンチェックランプが点滅して点灯したままになりました。

テスターを繋いで見ました。
３番シリンダーがミスファイアするようです。

こちらは、症状です。

３番シリンダーのミスファイアのトラブルコードです。

データモニターしてみました。
アイドリング状態では、ミスファイアしているシリンダーはありません。
ミスファイアの診断の順番は、まずはミスファイアの出るシリンダーのイグニッションコイルを正常なシリンダーの物と入れ替えてみて、不具合箇所が移動すればコイル又はプラグ不良です。
この車は、症状が変わりませんのでコイルとプラグは問題なさそうです。
次にインジェクターを入れ替えてみます。
この車は、故障箇所が移動しない為、インジェクターも問題なさそうです。
コイルの配線も点検してみましたが、断線しているところや接触不良しているようなところは見当たりません。
残るは、ＤＭＥ不良です。
部品がかなり高額です。、中古部品のデータ上書きが出来ない為、中古部品での修理はできません。
プログラミングもしてみましたが、症状は改善いたしません。
お客様とご相談した結果、今回はそのまま乗られるということです。
エンジンが止まるわけではありません。
アイドリングの調子は良いです。
アクセルを一気に踏み込まなければ普通にスピードも出ます。