Z3 E36 Z3ロードスター シートのガタ修理

こちらの車両は、地元愛知県内にお住いのM様の’00年式 Z3 2.8iです。
今回は、シートのガタの修理でお預かりいたしました。

シートを取り外しました。
後ろが16mmのボルト2本で、前は13mmのナット2個で止まっています。
シートベルトは、16mmのボルトです。
カプラーも取り外しました。

シートです。

シートの裏側です。
シートレールから、前後スライド用のシャフトを取り外します。
トルクス50のボルト1本とトルクス25のボルト2本で止まっています。
取り外す前にレールに元位置をマーキングしておきます。

左側のシャフトです。
原理は、右側からパワーシートモーターがシャフトを回すと写真右の部分が前後に動く仕組みです。
シートがスライドする部分に取り付けてある為、座面が前後します。

スライダーを取り外す前に位置を確認しておきます。
切れていない方のゴムの位置で確認しておいた方が間違いないです。

スライダーを取り外しました。
左下の四角い部分にギアが切ってあります。
取り付け方向が決まっています。
シートのガタの原因は、ゴムの部分が潰れてなくなる為です。
一番右の部品が車に付いていた部品です。コの字の形をしたゴムですが片側が潰れてなくなっています。
その隣が修理用の代品です。
2枚のゴムです。

組み付けるとこうなります。スライダーの前後にゴムの板を挟んでガタをなくします。

こちらは、右側のシャフトです。
こちらのスライダーは、逆ネジです。
寸法は、ある程度で良いみたいです。
最終的には、シートレールの元位置に調整して取り付けましたので1回転くらい調整いたしました。
潰れたゴムの分で多少ズレが出ます。
要するに、シートの座面が真っ直ぐ向くように取り付ければ、問題ありません。
ストッパーは、レールの方に付いている為、座面が真っ直ぐに向いていれば左右の差は出ません。
シートを元に戻して、動作確認いたしましたが問題ありません。
シートのガタもありません。
今回は、バッテリを外さずに作業をした為当然エアバッグランプが点灯いたします。
トラブルコードは、着座センサーとシートベルトテンショナーです。
テスターを繋いでリセットしておきました。