3シリーズ E46 320iMスポーツ 整備

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのI様の’03年式 E46 320iMスポーツです。
今回は、車検でお預かりしております。
整備の内容をI様とご相談した結果、今回はエンジンとオイルエレメントとクランクシャフトセンサーとワイパーラバーを交換いたします。
あとマフラーカッターの取付けをご用命いただけました。

クランクシャフトセンサーを交換いたします。
場所は、スターターモーターの下です。
ヘックス5mm 1本で止まっています。
以前からミスファイアのトラブルコードが出ていて、朝一番だけエンジンの調子が悪くなります。
エンジンを掛けてしばらくするとエンジン不調はなくなり、エンジンが暖まっている時は不調の症状は出ません。
クランクシャフトセンサーは、エンジンの回転信号をDMEに送ります。
クランクシャフトセンサーからの信号を元にDMEがミスファイアの判断をしています。
DMEがクランクシャフトセンサーからの信号で、どのシリンダーがミスファイア(失火)したか判断してトラブルコードを出します。
一度、ミスファイアを検知すると調子の悪い状態を保持する為、エンジン不調の症状が出ます。
他にも原因は、いろいろ考えられます。
コンプレッション不良や点火不良や燃料不良などですが、点火系は異常なしと判断した場合は、コンプレッション不良か燃料不良になるわけですが、燃料は、問題なさそうです。
残るは、コンプレッション不良つまり、ラッシュアジャスターに問題があるかもしれないです。
交換は、高額修理になります。
バルブクリアランスに問題があれば、打音が出てもおかしくなさそうですが特に異音はしていません。
考えてみれば、クランクシャフトセンサーがおかしな信号を出していればDMEがミスファイアを検知してもおかしくありません。
DMEは、クランクシャフトセンサーを不良と判断しなければ、異常な信号が出ていても別の部分が故障していると判断すると思います。
カムシャフトセンサーなどは、よく不良になるのでクランクシャフトセンサーだけ壊れないと言うことはないと思います。
確信はありませんが、I様がお許しいただけましたので交換して見ます。

クランクシャフトセンサーです。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
Oリングも同時交換です。

エンジンオイル交換です。

オイルエレメントも交換です。
オイルの量は、エレメントの分も合わせて6.5Lです。

マフラーカッターを取り付けます。
純正品です。

取り付け前です。

取り付けました。

上から見るとこんな感じです。

ワイパーラバーも交換しておきました。

オイルサービスとインスペクションをリセットしておきました。

今日は、エンジン不調の症状は出ませんでしたが、明日また様子を見てみます。