3シリーズ E46に装着されている、エキスパンションタンク(ラジエターサブタンクです。)
この部品は、割れて冷却水漏れをします。
予兆は、ありません。
こんな感じで、冷却水漏れする場合が多いです。
エアクリーナーケースを取り外さないと目視できませんが、ラジエターの左前の辺りから冷却水漏れしていれば、エキスパンションタンクが怪しいです。(他に原因がある場合もあります。)
以前交換したエキスパンションタンクです。
白くマーキングしてある部分が、クラックです。
この位割れると、冷却水はダダ漏れで自走は無理です。
写真は、M54エンジンの320iです。
こちらも以前交換したエキスパンションタンクです。
白くマーキングしてある部分が、クラックです。
冷却水がジワジワ漏れます。
ダダ漏れではありませんが、確実に冷却水が減ります。
冷却水を補充してもラジエターの警告灯が頻繁に点灯するようであれば、怪しいです。(他に原因がある場合もあります。)
写真は、M43エンジンの318Ciです。
交換手順です。(M43の場合)
エアクリーナーケースを取り外しました。
向かって右側に10mmボルト1本です。
TEバルブとエアフロセンサーのカプラーを取り外して、エアインテークのダクトのバンドを緩めてエアフロセンサーごと取り外しました。
M52、M54の場合です。
エアクリーナーケースを取り外しました。
先にエアガイドを取り外します。クリップ3個です。
次に本体取り付けボルト10mm2本を取り外します。
エアフロセンサーの後ろのバンド緩めて、エアフロセンサーごと取り外します。
ハーネスホルダーからハーネスを取り外します。
電動ファンを取り外しました。(写真は、M43です。N系の4気筒エンジンでも基本は同じです。)
向って右側にクリップ1個と左側にトルクス25が1本です。
ACUセンサーとカプラーと二次空気用のエアダクトも取り外しました。
M52、M54の場合です。
ラジエターファンとファンシュラウドを取り外しました。
ラジエターファンは、32mmのコンビと特殊工具で緩めました。逆ネジです。
ファンシュラウドは、ACUセンサーを取り外して、電動ファンのカプラーを取り外します。
取り付けは、向って右がクリップで左はトルクス25です。
ファンと一緒に上に引き抜きます。
プラットフォームマウントを取り外します。
4気筒でも6気筒でも同じです。
クーラントレベルセンサーカプラーとヒーターホース、リターンホース、A/Tオイルクーラーも取り外します。
4気筒と6気筒では、ホースの本数が違います。
M/T車には、オイルクーラーは付いていません。
取り外しました。
向って右(ラジエター横)と下にトルクス25が1本止まっています。
写真左が、車から取り外した状態の物で、右が新品部品です。
左の部品は、ひとかたまりではなく右の部品を組み付けると左の部品のようになります。
構成部品です。
左からプラットフォームマウント、サーモスタット(A/Tオイルクーラー用)、ウォーターコネクター、エキスパンションタンクです。
以前は、エキスパンションタンクだけ交換しようと思いましたが、タンクにクラックが入る原因がはっきりしないので、今は、これだけセットで交換しています。
サーモスタット不良も考えられます。
以前サーモスタットを取り外そうとしたら、砕けました。パリパリでした。
ウォーターコネクターも取り外す時にクラックが入りそうなので、信頼性が低い為再使用はしていません。
プラットフォームマウントも同じく割れてもおかしくない為、交換しています。
M/T車だと、この2点です。
サーモスタットとウォーターコネクターを取り付けました。
エキスパンションタンクを取り付けたら、完成です。
ストッパーとクーラントレベルセンサーは、移植します。
完成です。後は、車に取り付けるだけです。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。