こちらの車両は、地元愛知県名古屋市内にお住まいのK様の’98年式 E36 318isスポーツパッケージです。
今回は、高速道路を走行中にシフトチェンジ出来ない症状が出てミッションから異音がしていたそうです。
しばらく走行するとギアは入るようになったが、引っかかるような感じだったということです。
ギア鳴りの症状も出ていたそうです。
シンクロが壊れた?
と思いましたが、ベルハウジングの穴から中を覗いて見た所クラッチのフェーシングが飛び散っています。
クラッチを繋ぐと異音が出ますので、クラッチディスクが破損しています。
ミッションにダメージが入っている可能性もありますが、まずはクラッチO/Hです。
最初にマフラーを取り外します。
フロントチューブのナットを取り外しました。15mmのナット4個です。
マフラーブラケットは、ミッション側で取り外しました。13mmのボルト2本です。
ラムダセンサーは、カプラーを取り外しました。
リアマフラーは、マフラーブラケットを取り外しました。13mmのナット4個です。
マフラーを取り外しました。
社外マフラーが付いている為、分割できますが1本で取り外しました。
遮熱カバーを取り外します。
10mmのタッピングで止まっています。
プロペラシャフトを取り外します。
補強ブラケット?を取り外しました。13mmのボルト4本です。
プロペラシャフトです。
センターベアリングは、13mmのボルト2本です。
2分割になりますが、1本で取り外しました。
右側が前です。
カップリングの18mmのボルトナット3本取り外しました。合いマークはしておきました。
隙間が狭い為、ミッションジャッキでミッションを支えてミッションマウントを取り外してからの作業です。
ミッションマウントは、ミッション側の13mmのナットは、緩めるだけでスライドできます。
フレーム側は、13mmのボルト4本です。
デフ側は、15mmのナット4個です。
こちらも合いマークを付けておきました。
元位置に取り付けないとプロペラシャフトのバランスが変わって、車体振動が出たりします。
シフトリンケージを取り外します。
サークリップを取り外せば、シャフトが抜けます。
シフトガイドを取り外します。
写真の上の方です。
シャフトにロッククリップが付いているので、回転させるとシャフトが抜けます。
ミッションを傾けてベルハウジングのボルトを取り外します。
クラッチレリーズシリンダーを取り外しました。13mmのナット2個です。
リバーススイッチのカプラーも取り外しました。
バッテリを外すことを忘れていました。
マイナスターミナルを外しました。
ベルハウジングは、逆トルクスボルトの10が3本と12が4本です。
右の方にバックプレート用の10mmのボルトが1本あります。
スターターモーターは、逆トルクスボルト12が2本です。
ミッションを取り外しました。
クラッチのフェーシング破片が鳥の巣のようになっていました。
マニュアルトランスミッションです。
ベルハウジングの中です。
レリーズフォークを取り外して、フェーシングの破片を掃除します。
クラッチカバーとクラッチディスクを取り外しました。
ヘックス6mmで止まっています。
フライホイールには、傷が付いていませんでした。\(^o^)/
クラッチ3点セットです。
クラッチカバーとクラッチディスクとレリーズベアリングです。
右が車に付いていた物で、左が新品です。
基本セット交換です。
純正新品部品ですが、セット供給です。
車に付いていたクラッチディスクです。
クラッチのフェーシングがなくなって、リベットがむき出しになっています。
これでも車は、動いていました。
弊社まで、自走で来られました。
プレッシャープレートは、リベットで削られています。
クラッチを繋いだ時の異音は、これでした。
メンドラがないので、ドライバーでクラッチディスクのセンターを出しました。
各部グリスアップしておきました。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。
後は、一度試乗をしてみて問題がなければ納車です。