3シリーズ E46 318iMスポーツ エンジン掛からない

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのHNいの字様の’03年式 E46 318iMスポーツです。
今回は、出先でエンジンが掛からなくなりレッカーサービスでご来店いただけました。
症状としては、近所にお出かけになり用事を済ませて帰ろうと思ったときにエンジンが掛からないという症状です。
セルモーターは、正常に回転していてもエンジンが掛からないと言う事でお電話いただいておりました。
クランクシャフトセンサー不良の為だと思われます。
エンジンが冷えるまで待てばまたエンジンは始動すると思われましたが弊社へ向われる途中でエンジンストールする可能性もありましたので、自走をあきらめてレッカーサービスを依頼することをおすすめしました。
工場に到着した時にエンジンを掛けてみました。やはりエンジン掛かりました。早速テスターを繋いでみた所、クランクシャフトセンサーのトラブルコードと排気側カムシャフトセンサーのトラブルコードが残っていました。

クランクシャフトセンサーから交換いたします。
エアコンマイクロフィルターハウジングとサージタンクのカバーとエアガイドを取り外しました。
マイクロフィルターハウジングは、トルクス30 4本で止まっています。
サージタンクのカバーは、10mmのナット2個で止まっています。
エアガイドは、クリップ2個で止まっています。
エアクリーナーケースも取り外しました。
手順は、向って右側に10mmのボルトが2本とスロットルボディーに入るダクトを取り外して、エアフロセンサーのカプラーとバキュームホースを1本外せば取り外せます。
オイルレベルゲージホルダーの13mmのボルトを外してスターターケーブルをガイドから外しておきます。
ブローバイの配管も外しておきます。

リフトアップして、下からサージタンクの取り付けボルトのトルクス30を2本取り外します。
補強プレートも、取り外しました。16mmのボルト8本です。
写真の中央の銀色の穴の所に止まっています。
前側は、見辛いところにあります。写真では撮れません。
クロスメンバーとエンジンマウントがある為です。

インテークマニホールドを取り外しました。
手順は、インマニについているセンサーカプラーをすべて取り外して、オイルセパレーターの10mmのナット2つを取り外して、フューエルラインとインジェクターはレールごと取り外して、インテークマニホールドの取り付けボルト1本と取り付けナット4個を取り外して上に引き抜きます。全部11mmです。
この車は、インジェクターのレールにブラッケットが追加されていて、11mmのナットでインマニと共締めでした。

エアコレクターです。
インテークマニホールドとサージタンクが一体です。

クランクシャフトセンサーは、スターターモーターの下です。

クランクシャフトセンサーを取り外しました。
5mmのヘックス1本で止まっています。

クランクシャフトセンサーです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
Oリングも同時交換です。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。

排気側のカムシャフトセンサーを交換いたします。
ヘックス5mm1本で止まっています。

排気側のカムシャフトセンサーです。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
Oリングも同時交換です。

テスターを繋いでトラブルコードを消去いたします。
排気側のカムシャフトセンサーのコードです。

クランクシャフトセンサーのトラブルコードです。

こちらは、A/Tのトラブルコードです。
セルモーターも回していたら、トランスプログラムの警告灯(DとかPとか表示される部分にギアマーク)が点灯したと言うことです。
CAN通信で繋がっている為、エンジンの回転信号が入らないとA/Tにもトラブルコードが残ります。
A/Tが故障しているわけではありません。

ASCの三角の警告灯も点灯したと言うことです。
DME(エンジンコントロールユニット)から、回転信号が入らなかった為だと思います。
こちらも故障ではありません。

トラブルコード消去いたしました。
エンジンを暖機しましたが、エンジンストールいたしません。
エンジンを止めて、再始動しても問題なくエンジン始動します。

治りました。

ありがとうございました。