3シリーズ E36 318tiMスポーツ パワーウインドー修理

こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのY様の’97年式 E36 318tiMスポーツです。
今回は、エンジンオイルの交換と運転席のパワーウインドー修理で、昨日からお預かりしておりました。

オイル交換を先に済ませて、右ドアのパワーウインドー修理です。
先日、ガラスが斜めに上がると言うことでご来店いただき、ガラスを上まで上げておいて部品をご用意してからお預かりいたしました。
スライドピース割れだと思っていました。
ドアトリムを取り外します。
手順は、インサイドハンドルカバーを前にスライドさせて取り外します。
ドアミラースイッチを取り外します。
スイッチの後ろにトルクス20 1本と取手の下にトルクス20 1本あります。
トリムの廻りは、クリップ止めです。
クリップリムーバーで取り外します。
トリムを浮かせたら、スピーカーのカプラーを取り外します。

ドアトリムをとりはずしました。
インシュレーターも剥がしました。
ブチルで止まっています。
ガラスを下げて、スライドピースから、ガラスを外して上まで上げておきます。

スライドピースです。
左が、車に付いていた物で、右が新品です。
原因は、スライドピースで間違いありませんでしたが

レギュレータにクラックが入っていました。
交換するしかありません。
すぐに部品を注文して本日間に合いました。

ベルトサンダーです。
レギュレータは、リベット止めなのでリベットを削って飛ばします。

こんな感じに削って、最後は力技です。
4箇所止まっています。
アームの方に1本10mmのボルトも止まっています。
モーターカプラーも取り外します。

ウインドーレギュレータです。
上が新品で、下が車についていた物です。
モーターは、移植です。トルクス30 3本です。
車に付いていたレギュレータは、アームも曲がっています。
下側のアーム(フロント側)です。

取り付けは、10mmのボルトナットです。
もしも、またレギュレータが壊れた時の交換はとても簡単になります。
レギュレータのギア部分とスライドピースにシャーシグリスを塗って組み付けます。

写真を見ていただくと分かりますが、レギュレータのスピードナットが付いていません。右の方に長方形と丸穴の開いているところです。
2つ上の写真と比べてみて下さい。
これがないと、トリムが固定できません。
全部組みつけてから、気付いてもう一度トリムを外すことになりました。
古いレギュレータに付いていた物を移植しないとダメでした。

取り付け後動作点検いたしましたが、問題ありません。
ただ、オートが効かなくなっていました。
オートを使えるようにするには、ガラスを一番上まで上げてパワーウインドスイッチを上げる方に長押しするとモーターがガラスのトップを記憶します。
これでオートが使えるようになります。

Y様、大変お待たせいたしました。