5シリーズ E34 525iスポーツパッケージ パワーウインドー修理

こちらの車両は、地元愛知県にお住まいのI様の’94年式 E34 525iスポーツパッケージです。
今回は、左リアのパワーウインドーが上がらなくなる症状でご来店いただけました。

左のリアドアです。
窓下げて、上げようとするとモーターが空回りするような音がしてガラスが上がりません。
E34のウインドーレギュレータは、ギア式なのでおそらくモーター不良だと見込んで部品を注文してありました。
トリムを外します。
灰皿の後ろとインサイドハンドルのメクラカバーの下とドアの取手のメクラカバーの下にタッピングがそれぞれ1本あります。
トリムの廻りのクリップを外して、トリムの上を手前に引き出してから、上に引き抜きます。
トリムを浮かせたら、パワーウインドースイッチとインサイドハンドルワイヤーを取り外します。

次にインシュレーターを取り外します。
ブチルで貼り付けてあるだけなので、破らないように剥がします。

ウインドーレギュレータを取り外します。

ガラスを下げて、スライドピースを取り外してガラスを手で上まで持ち上げておきます。

E34のウインドーレギュレータは、リベット止めです。
ベルトサンダーで、リベットを飛ばします。

リベットを削りました。
3箇所止めです。
10mmのボルトも1本使っています。
マイクロスイッチも取り外しておきます。サークリップで止まっています。

レギュレータ取り外しました。
やはりモーター不良のようです。

パワーウインドーモーターを取り外します。
モーターは、30のトルクス3本で止まっていますが、1本だけレギュレータのギアが邪魔で外せないので。ストッパーを一度取り外して、、モーターを動かしてギアをフリーにします。

これで、モーターが取り外せます。

パワーウインドーモーターです。
右が、車に付いていた物で左が、新品部品です。

レギュレータを取り付けました。
取り付けは、10mmのボルトナットで取り付けます。
こらが正しいリペア方法です。
ディーラーで新品部品を注文すると同時交換部品として一緒に購入します。

こちらは、スライドピースです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
再使用は、できません。
取り付けの際は、グリスを塗って取り付けます。

取り付けるとこうなります。

トリムを取り付けるときのクリップガイドの向きは、この向きです。
これは、自分が忘れないように写真を撮っておきました。

トリムを取り付けて、動作確認しましたが、問題ありません。

治りました。

ありがとうございました。