5シリーズ E39 528iハイライン 冷却水漏れ 修理

こちらの車両は、地元愛知県名古屋市内にお住まいのK様の’99年式 E39 528iハイラインです。
今回、冷却水漏れの修理と水廻りとベルト廻りのリフレッシュでお預かりしております。
部品が揃いましたので、作業風景実況いたします。

フロント廻りを外して行きます。
最初にラジエタードレンを緩めて冷却水を抜きます。
次にファンシュラウドを取り外す為に下から、ウォーターホースをホルダーから外します。
左側にトルクス25が1本あります。
ファンカップリングも緩めておきます。

ホースを外しました。

エキスパンションタンクを取り外します。
エア抜きバルブを抜いてホルダーを取り外した後、タンクをファンシュラウドから外へ出します。
エキゾースト側のカムシャフトセンサーのカプラーが当たる為、外しておきます。
バイパスチューブを抜きます。
写真は、純正バンドを取り外した後です。
カシメのタイプで再使用が出来ません。
ホース抜いたら、クーラントレベルセンサーのカプラーを取り外してファンシュラウドのマウントから外します。

ファンシュラウドとファンを取り外しました。

ファンシュラウドとラジエターファンです。
シュラウドは、両サイドにクリップが止まっています。
向って右側には、ACUセンサーが付いているので取り外しておきます。
ファンカップリグは、締める方向に回すと緩みます。

ファンベルトとクーラーベルトを取り外しました。
ファンベルトを外す前にウォーターポンププーリーの10mmのボルト4本を緩めておきます。
下から、クーラーベルトテンショナー16mmとファンベルトテンショナー16mmをそれぞれ右回転させるとベルトが緩みます。

ウォーターポンププーリーとアイドラベアリングを取り外しました。
ウォーターポンププーリーは、10mmのボルト4本でアイドラベアリングは、16mmのボルト1本です。

ファンベルトテンショナーを取り外しました。
上と下に13mmのボルトがあります。

サーモスタッドハウジングを取り外しました。
10mmのボルト3本とエンジンスリンガーと共締めの13mmのボルト1本です。
水温センサーのカプラーも外しました。
ラジエターホースも一緒に取り外しました。
ロアホースには、水温センサーが付いております。カプラーだけはずしておきます。

ウォーターポンプを取り外しました。
ポンプの廻りの10mmのナット4個取り外しました。
ウォーターポンププライヤーでポンプを揺らして、ガタが出たら、両サイドに10mmのボルトを均等にねじ込むとポンプが外れます。

サーモハウジングは、オイルストーンで面出ししました。

交換部品です。
左半分が車に付いていた物で、右半分が新品部品です。
左からラジエターホースロア、アッパー、サーモハウジングASSY、ウォーターポンプASSY、エキスパンションタンクです。
エキスパンションタンクのクーラントレベルセンサーとラジエターロアホースの水温センサーは、移植いたします。

新品ウォーターポンプとサーモハウジングを取り付けました。
パッキン部分とOリング部分は、ラバーグリスを塗って取り付けました。

交換部品です。
右が車に付いていた物で、左が新品です。
左がファンベルトテンショナーで右が、アイドラベアリングです。
ファンベルトテンショナーは、機械式から油圧式に変更されています。

油圧式ファンベルトテンショナーを取り付けました。
専用の13mmの取り付けボルトでとりつけました。

アイドラベアリングとベルトテンショナーベアリングを取り付けてベルトを張りました。
アイドラベアリングは、合いマークと締め付けトルクを気を付けます。
テンショナーベアリングは、トルクス50です。
後は、取り外した部品を元に戻します。

ラジエタークーラントを注入しました。
アッパーホースの上のエア抜きバルブを抜いておきます。
一番最初に溢れてきます。
クーラントが溢れてきたら、バルブを閉めます。締め付けは軽くでOKです。
締めすぎると、新品でも折れます。

次にエキスパンションタンクのエア抜きバルブからクーラント溢れるまで注入します。
エア抜きバルブを閉めて、ラジエターキャップを閉めればエア抜き完了です。
後は、一度暖機してからエンジンが冷えた後もう一度量を確認いたします。

追加ご用命事項で、エンジンオイルとオイルエレメントを交換いたします。
オイルエレメントの蓋は、緩めてあります。

オイルエレメントを新品に交換します。
エンジンオイルの量は、オイルエレメントの分も合わせて6.5Lです。

オイルサービスをリセットしておきます。

リセット完了です。

ありがとうございました。