3シリーズ E46 320iMスポーツ 納車点検整備つづき

こちらの車両は、この度弊社で注文販売でご契約いただけました地元愛知県内にお住まいのI様の’03年式 E46 320iMスポーツです。
納車点検整備風景のつづきを実況いたします。

 M54 エンジンです。
最初にスパークプラグを交換いたします。

エアコンマイクロフィルターハウジングを取り外しました。
トルクス30 4本で止まっています。

カバーを取り外しました。
メクラカバーを取り外して、10mmのナット2個です。

イグニッションコイルを取り外しました。
ダイレクトコイルのカプラーを取り外して引き抜くだけです。

イグニッションコイルです。
右から1~6番です。

スパークプラグです。
今回は、プラグがくすぶるようなので、スパークプラグ交換いたしました。
写真下は、車に付いていた物です。
新品プラグを取り付けて取り外した部品を組み付けて、スパークプラグ交換完了です。

次は、水廻りのリフレッシュです。
ラジエタードレンボルトを外して冷却水を抜きながら、エアクリーナーケースを取り外しました。
向って右側の10mmのボルト2本を取り外して、エアフロセンサーのカプラーとインテークダクトのクランプを緩めて、エアフロセンサーごと取り外しました。
フロントのエアダクトも取り外しました。クリップ3個です。

次にファンカップリングとラジエターファンシュラウドを取り外します。
32mmのスパナと専用工具で取り外します。
ファンカップリングは、左ネジなので、締める方向に回すと緩みます。

取り外しました。
ファンシュラウドは、左側にトルクス25 1本と右にクリップ1個で止まっています。
電動ファンのカプラーとACUセンサーも外しておきます。

プラットフォームマウントを取り外していきます。
ラジエターアッパーホース、ヒーターホース、バイパスホース、クーラントレベルセンサーカプラー、A/Tオイルクーラーを外します。
本体は、トルクス25で2箇所止まっています。

並行して、ウォーターポンプとサーモスタットハウジングASSYも外して行きます。
クーラーベルトとファンベルトを取り外してウォーターポンププーリーを取り外しました。
(ウォーターポンププーリーの10mmボルト4本は、ファンベルトを外す前に緩めておきます。)

ウォーターポンプとサーモスタットハウジングASSYを取り外しました。
サーモスタットハウジングは、エンジンスリンガーと共締めの13mmのボルト1本と10mmのボルト3本で止まっています。
ウォーターポンプは、10mmのナット4個で止まっています。
今回は、ウォータポンプをウォーターポンププライヤーで揺らしただけで、取り外せました。
並行して、ファンベルトテンショナー、アイドラベアリング、クーラーベルトテンショナーも交換いたしますので取り外しました。

こちらは、クーラーベルトテンショナーASSYです。
センターの16mmのボルト1本で止まっています。
左が車に付いていた物で、右が新品です。

こちらは、ファンベルトテンショナーASSYです。
右が車に付いていた物です。
機械式のオートテンショナーです。非分解なのでベアリングのみの交換は、出来ません。
左側は、リペア用の油圧式のファンベルトテンショナー交換用パーツです。

こちらは、サーモスタットハウジングASSYです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。

こちらは、ウォーターポンプです。
右が車に付いていた物で、左が新品です。

こちらは、ファンベルトのアイドラベアリングです。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
取り付けボルトは、オルタネータと共締めの為ロングボルトです。

こちらは、ファンベルトとクーラーベルトです。
上の2本が新品です。長い方がファンベルトで短い方がクーラーベルトです。
下の2本が車に付いていた物です。

ウォーターポンプとサーモスタットハウジングASSYを取り付けました。
サーモハウジングは、エンジン側をオイルストーンで面出しします。
取り付けは、どちらもラバーグリスでなじませます。

油圧式のベルトテンショナーを取り付けました。
機械式は、13mmのボルト2本ですが、こちらは3本です。専用ボルトに付け替えます。

アイドラベアリング、テンショナーベアリング、ウォーターポンププーリーを取り付けました。
アイドラベアリングのボルトは、締めすぎ注意です。
取り付け位置のボッチを必ず合わせます。
テンショナーベアリングは、トルクス50です。
ウォーターポンプーリーボルトは、ファンベルトを張ってから増し締めします。

クーラーベルトテンショナーも取り付けてベルトを張りました。

取り外した、ラジエターサブタンクです。
こちらも新品に交換いたします。

構成部品です。
左から、プラットフォームマウント、A/T用サーモスタット、ウォーターコネクター、エキスパンションタンクです。

組み付けるとこうなります。
左が新品で、右が車についていた物です。
エキスパンションタンクのストッパーとクーラントレベルセンサーは、移植しました。
取り付けは、取り外しと反対の手順で行いました。

クーラントを注入して、エア抜きもしました。
手順は、エア抜きバルブを抜いてサブタンクにゆっくりクーラントを補充するとエア抜きバルブから、クーラントが溢れてきます。
クーラントが溢れてきたらエア抜きバルブを締めます。これでエア抜き完了です。
ラジエターキャップを締めます。
量の調整は、一度完全に暖機した後エンジンが完全に冷えるまで待ってもう一度サブタンクに規定量補充します。
ラジエターキャップを開けたままエンジンを掛けると、クーラントが噴出します。
これで、水廻りのリフレッシュ完了です。

次にエンジンオイルとオイルエレメントを交換します。
先にオイルエレメントハウジングのキャップを緩めておいてから、オイルパンドレンからオイルを抜きます。
オイルを抜きながら、タイヤの空気圧調整して新しいオイル準備しておきました。

オイルエレメントも新品に交換です。
Oリングは、ラバーグリスでなじませます。
オイルの量は、オイルエレメントの分も合わせて6.2Lです。

次にフロントブレーキパッドを交換します。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
面取りをしてから取り付けました。

交換しました。

車検ですので、ブレーキオイルも交換です。
サブタンクの古いオイルを抜き取って、新しいオイルを補充しながら

 配管に残った古いオイルを各車輪から抜き取ります。

ワイパーラバーも新品に交換しておきました。

インスペクションとオイルサービスをリセットいたします。

リセット完了です。
エンジンを掛けて冷却水漏れの点検をしましたが、問題ありませんでした。
ホイールを付けて、増し締めとスペアタイヤの空気圧調整をして灯火廻りを点検して作業終了です。
明日、冷却水の量のだけ点検して、予備検査へ行って参ります。
I様、もうしばらくお待ち下さい。