こちらの車両は、地元愛知県にお住まいのK様の’98年式 E36 328iクーペスポーツパッケージです。
今回は、セレクトレバーがパーキングから抜けなくなるという症状で昨日お電話をいただいておりました。
電話の内容で、どうやらストップランプスイッチが不良のようです。
K様に応急手当をしていただき、なんとか自走でご来店いただきました。
セレクトレバーのカバーを取り外した部分です。
左の方にシフトロックソレノイドがあります。黒い部分がセレクトレバーのシャフトです。
シフトロックソレノイドバルブの役目は、ブレーキを踏んでいないときに誤ってギアが入らないようにストップランプスイッチに連動してセレクトレバーを固定します。
写真は、セレクトレバーがロックされた状態です。(シフトロックソレノイドが飛び出しています。)
正常時は、ブレーキペダルを踏むと写真のようにシフトロックソレノイドのロッドが引っ込んでセレクトレバーを動かすことが出来ます。(セレクトレバーが解除の状態です。)
セレクトレバーを動かすことができなかった時は、ストップランプスイッチからの信号が入らず、シフトロックソレノイドがロックの状態になっていた為です。
そこで、K様にお願いしてセレクトレバーのグリップとセレクトパターンのカバーを外していただき、ソレノイドを強制的に解除していただきました。
方法は、エンジンが掛かっていなければシフトロックソレノイドは、引っ込んでいますので、まずギアをニュートラルにして、エンジンを掛ける前にソレノイドロッドが飛び出せないように押さえておいて、エンジンを掛けてドライブに入れる方法です。
K様は、たまたま隙間に入るマイナスドライバーをお持ちだった為出来ました。
問題は、ブレーキランプが点灯しない為危険です。が無事ご帰宅できたそうです。
今日は、症状が出ていなかった為普通にご来店いただけたそうです。
ストップランプスイッチを交換いたします。
ストップランプスイッチは、ブレーキペダルの根元に付いております。
4極のコネクターが刺さっている所です。
この部分です。
こちらが、ストップランプスイッチです。
右が車についていた物で、左が新品です。
外観は、変わらないように見えますが、車についていた物は後ろの方が一箇所割れていて時々接触不良を起こしていたようです。
接触抵抗が大きいわけではなかったので、車はブレーキペダルを踏んでいないと判断していたようです。
実際症状が出ているときK様にブレーキランプが点灯しているか確認していただきましたが、点灯していなかったそうです。
通常ストップランプスイッチが故障すると、チェックコントロールモニターにブレーキLTサーキットという警告メッセージが出ますが、今回は、点灯していませんでした。
ちなみにブレーキLTサーキットの警告メッセージが出ているときは、ブレーキランプが点灯していないです。
球切れのときは、ブレーキライトフェイルと表示します。
ということで新品ストップランプスイッチを取り付ました。
正常に作動しています。
K様、応急手当のご協力誠にありがとうございました。
今回の部品代:ストップランプスイッチ 4,280円(税別)