こちらの車両は、地元愛知県にお住まいのＳ様の’００年式　Ｅ４６　３２０ｉＭスポーツです。
部品が揃いましたので、冷却水漏れ修理の実況をいたします。

最初に、エアクリーナーケースを取り外しました。

次にラジエターホースアッパーを取り外しました。

ラジエターファンカップリングとファンシュラウドを取り外しました。
ファンカップリングは、逆ネジです。締める方向に回すと緩みます。
ファンシュラウドは、クリップとトルクス２５で止まっています。
電動ファンのカプラーとＡＣＵセンサーカプラーも取り外しました。

今度は、プラットフォームマウントを取り外します。
トルクス２５、２本で止まっています。
クーラントレベルセンサーカプラーとヒーターホース、リターンホース、Ａ/Ｔオイルクーラーも取り外しました。

取り外しました。

冷却水漏れしていた、ラジエターエキスパンションタンク（サブタンク）です。
分かりやすいように、クラック部分を白く塗ってみました。

左が、車についていた物で、右が新品部品です。
左の部品は、ひとかたまりではなく右の部品を組み付けると左の部品のようになります。

構成部品です。
左からプラットフォームマウント、サーモスタット（Ａ/Ｔオイルクーラー用）、ウォーターコネクター、エキスパンションタンクです。
以前は、エキスパンションタンクだけ交換しようと思いましたが、タンクにクラックが入る原因がはっきりしないので、今は、これだけセットで交換しています。
サーモスタット不良も考えられます。
以前サーモスタットを取り外そうとしたら、砕けました。パリパリでした。
ウォーターコネクターも取り外す時にクラックが入りそうなので、信頼性が低い為再使用はしていません。

サーモスタットとウォーターコネクターを取り付けました。
エキスパンションタンクを取り付けたら、完成です。
ストッパーとクーラントレベルセンサーは、移植します。

完成です。後は、車に取り付けるだけです。

もう一箇所、冷却水漏れの跡があったサーモスタットハウジングを交換いたします。
写真は、取り外した後です。
エンジンスリンガーと共締めの１３ｍｍのボルト１本と１０ｍｍボルト３本です。
廻りに白く粉を吹いたような跡が、冷却水漏れの跡です。

走行距離が多めなので、お客様と相談した結果ついでにウォーターポンプも交換いたします。
ウォーターポンププーリーを取り外して、取り付けナット１０ｍｍ４個取り外しポンプを揺らした後、両サイドに１０ｍｍのボルトを均等に締め込みポンプを取り外しました。

左が、車についていた物で、右が新品部品です。
左のサーモハウジングの廻りには、冷却水漏れの跡があります。
サーモスタットハウジング良く見ると部品が変更されています。

新品部品取り付けました。
取り外しと逆の手順です。

新品プラットフォームマウントも取り付けました。

ファンカップリングとファンシュラウドを取り付け、エア抜きバルブからエアを抜いてクーラント注入しました。

ご用命事項のエアエレメントも交換して置きます。
エアクリーナーケースの蓋は、フックで止まっているだけです。
新品エアエレメントを取り付けケースを元に戻しました。

冷却水漏れ修理完了です。

エンジンを掛けて水漏れ確認いたします。
問題ないようです。
暖機が終わったら、ご用命事項のエンジンオイルを交換いたします。

最後にエンジンが冷えたらサブタンクのクーラント量を点検して完了です。