こちらの車両は，地元愛知県にお住まいのＴ様の’０３年式Ｅ４６　３１８ＣｉＭスポーツです。
エンジンオイル洩れの修理をします。
今回は、エンジンオイルパンガスケットとオイルフィルターハウジングガスケットとタペットカバーのフランジガスケットです。

最初に、エンジンオイルパンガスケットを交換していきます。
オイルレベルゲージを外す為に、エアクリーナーケースを外します。

取り外しました。
オイルレベルゲージガイドの１３ｍｍのボルトとエアベントチューブを外して置きます。

今度は、下回りです。
まずエンジンオイルを抜いておきます。

オイルレベルゲージのブローバイホースを外して、オイルパンの取り付けボルトを緩めて、オイルパンが落ちてこない程度ボルトを残します。

次に、エンジンハンガーをセットします。

続いて、ステアリングラックをクロスメンバーから外して、コントロールアームのエンド部分を外します。
右側の車高レベルセンサーも外して置きます。
エンジンマウントのナットを取り外し最後にクロスメンバー取り付けボルト４本を取り外して、クロスメンバーを外します。
写真は、既にメンバーを外した状態です。
エンジンは、中央に見えているチェーンで吊られた状態です。
チェーンが切れたらエンジンが落下します。（そんなことはありません）安全第一後ろに保険のミッションジャッキが見えています。

後ろから見たらこんな状態です。
これで、ようやくオイルパンが取り外せます。
残りのボルトを抜いてオイルパンを取り外します。

オイルパン取り外しました。
クロスメンバーを外さないと中央のオイルストレーナーが引っかかってオイルパンは、外れません。
取り付け部分の掃除もしておきます。

こちらが取り外したオイルパンです。
オイルパンガスケットを取り外しましたが、パッキンが貼り付いてオイルパンの方に残っているので掃除します。

こんな感じです。
スクレッパーとオイルストーンで掃除します。
オイルパンの底には、スラッジも溜まっています。
オイルのメンテナンス状態が、良くないです。
お客様にオイル交換時期を早めていただくようにお願いしておきます。

オイルパンガスケットです。
左側の黒いヒモのようなものがパッキン部分です。

オイルパンを組み付け、クロスメンバーを取り付けました。
これで、エンジンが落下してくることもありません。

後ろから見るとこういう状態です。
後は、ステアリングラック、コントロールアーム、車高レベルセンサーを取り付けて下回りは終了です。
エンジンルームは、オイルレベルゲージ、エアクリーナーケースを元に戻して終了です。
後は、エンジンオイルを入れるだけです。

こちらは、エンジン後ろのブローバイホースです。
オイルパンにスラッジが溜まっていたので、こちらの点検もします。
詰まってはいないようですが、ここにもスラッジが溜まっています。
できるだけ、掃除をして最後にエアーブローします。
以前、修理をした車両は、ここが完全に詰まっていてオイルレベルゲージからオイルを噴出しました。
オイルフィラーキャップからオイル漏れをした跡のある車両も要注意です。
ブローバイホースが詰まっている可能性があります。
結局のところ、オイル交換早めにしておけばこういったトラブルもありません。

続いてフィルターハウジングガスケットを交換します。
オイルエレメントと取り外しました。

フィルターハウジングを取り外しました。
エンジン側１０ｍｍボルト３本とオイルクーラー側トルクス３０のボルト４本です。

こちらは、フィルターハウジングガスケットです。
右側が車両についていた物です。
カッチカチやぞ！です。ちょっとネタが旬ではなかったかもしれません。くやしいです！
左は、ゴムの柔らかさです。
上がエンジン側で下がオイルクーラー側です。

フィルターハウジングの取り付け部分を掃除して、ハウジングを組み付けました。
エレメントも新品に交換しました。

タペットカバー上のフランジガスケットも交換して置きます。
プラグホールの方に少しオイルが溜まっていました。

こちらです。新品は、右側です。

エンジンオイルを入れてオイル洩れの確認をします。

良さそうです。

部品代
エンジンオイルパンガスケット：３，８００円（税別）
オイルエレメント：１，４４０円（税別）
タペットカバーフランジガスケット：９２０円（税別）
フィルターハウジングガスケット
エンジン側：６６０円（税別）
オイルクーラー側：４８０円（税別）