1シリーズ E87 116i DSC警告灯点灯 舵角センサー交換

こちらの車両は、地元愛知県名古屋市内にお住いのK様の’07年式 E87 116iです。
今回は、車検でお預かりしております。
つい最近から、DSCの警告灯が点灯するようになったということです。

警告灯点灯しています。
あとは、タイヤの空気圧の警告とABSの警告が表示されます。
症状としては、DSCとABSは停止した状態で、ウインカーを出すと自動で戻りません。
舵角センサー(ステアリングアングルセンサー)不良です。

エアバックモジュールを取り外しました。
手順は、ハンドルの裏にサービスホールがありますので適当な道具(自分はピンポンチを使いました)でモジュールのストッパースプリングを解除いたします。
エアバッグモジュールは、カプラーで取り外しました。

ステアリングを取り外しました。
16mmのボルトを外せば、抜けます。

コラムカバーを取り外しました。
フックで止まっているだけです。

コンビネーションスイッチを取り外しました。
BMWだとスイッチングセンターだと思います。

コンビネーションスイッチASSYです。

分解いたします。

ステアリングアングルセンサーのリペアキットです。
ピックアップレンズとローターと作業サポート用のスリーブです。
E87が、出初めの頃はコンビネーションスイッチASSYでしか部品供給がありませんでしたが今はリペアキットで売っています。

ローターとピックアップレンズを交換いたしました。
ピッアップレンズは、トルクスの5だと思いますがそんな道具を持っていなかったので精密ドライバーのマイナスで緩めました。
一緒に付いてくるスリーブで、後ろからローターの爪を押してローターを抜き取ります。
取り付けは、テーパーになっていますので押し込むだけです。
素手で触るとまたトラブルコードが出る可能性があります。
手袋もキットに付いていました。
これでも治らない場合は、スイッチASSY交換になります。

テスターを繋いでトラブルコードを消去いたします。

DSCのトラブルコードです。

こちらは、DMEのトラブルコードです。

エアフロセンサーのトラブルコードのようです。
現在は、存在しないと出ていますのでリセットで一度様子を見ていただきます。

トラブルコードを消去しておきました。

警告灯も消灯いたしました。
舵角センサー交換だけなら、コーディングは必要ありません。
一度車を走らせないと、舵角センサーが反応しないようです。
今は、ハンドルの切れ角が許容範囲なのでセンサーの調整は必要なさそうです。
これで一度様子を見ていただきます。
車検の作業は、後日アップいたします。