5シリーズ E39 ABSユニット修理 つづきと他修理

こちらの車両は、地元愛知県名古屋市内にお住まいのY様の’02年式 E39 525iMスポーツです。
今回は、ABSユニットの修理とパワーシートの修理とエキスパンションタンク交換でお預かりしております。
ABSユニットの修理が出来上がってきましたので、車に戻しました。

テスターを繋いでトラブルコードを消去いたします。
左フロントの車速センサーのトラブルコードです。が車速センサー不良ではありません。
ユニット不良が原因で、故障していない部分のトラブルコードが出る症状でした。

トラブルコード消去いたしました。
警告灯も消灯しております。
試乗もして参りましたが、スピードメーターも動きます。
ABSユニットの修理は、完了です。

パワーシートの修理をいたします。
背もたれの右側が動きません。

E32,E34なんかと同じ症状です。
背もたれ用のパワーシートモーターの両サイドの8mmのタッピングを取り外しモーターをスライドさせて右側のシャフトをモーターから取り外しました。

シャフトだけ抜きました。

スリーブをニッパーで適当な長さに切断して、10mm位詰めます。

スリーブとシャフトを元に戻して、切断した部分にビニールテープを巻きつけます。
後は、モーターにシャフトを戻せば完成です。
パワーシートの修理完了です。

エキスパンションタンクを交換いたします。
冷却水漏れです。

アンダーカバーを取り外しました。
クーラントが垂れた跡があります。
まだ乾いていない所もあります。現在も漏れていると言うことです。

ファンベルト亀裂大です。
お客様にお伝えしておきます。

サブタンクをファンシュラウドから取り外します。
エア抜きバルブのガイドホルダーを取り外して、エア抜きバルブを抜くとエンジン側にスライドできます。
エキスパンションタンクのバイパスホースを取り外します。

エキスパンションタンクを取り外しました。
下側は、ウォーターホースが2本刺さっています。フィッティングです。
クーラントレベルセンサーのカプラーも取り外しました。
作業性が悪いので、ファンシュラウドの両サイドのクリップとエキゾースト側カムシャフトセンサーのカプラーも取り外しました。

エキスパンションタンクです。
左が車に付いていた物で、右が新品です。
クーラントレベルセンサーは、移植です。
取り付けは、取り外しと反対の手順です。

クーラントを注入してエア抜きをいたします。
この車は、エア抜きバルブが2つあります。
先にラジエターのアッパーホースからクーラントが溢れます。
クーラントが溢れてきたら、バルブを閉めます。

次にエキスパンションタンクのエア抜きバルブからクーラントが溢れるまで補充します。
エア抜きバルブとラジエターキャップを閉めて、エンジンを掛けます。
ヒーターをフルホットにして暖機いたします。

クーラントの漏れがないか点検いたしました。
問題なさそうです。

あとは、エンジンが冷えたらサブタンクのクーラントの量を調整して完了です。