こちらの車両は、地元愛知県内にお住まいのＨ様の’０１年式　Ｅ４６　３３０Ｃｉです。
今回は、パワーステアリングが効かなくなったと言うことでレッカーサービスでご入庫いただきました。
今週末にリアのコントロールアームを交換でご来店予定でした。
ハンドル重ステです。

原因は、ファンベルトが切れている為です。
重ステになって、１００ｍ位走行されたそううです。
オーバーヒートもしたようです。
ウォーターポンプとサーモスタットハウジングからクーラント漏れしています。
エキスパンションタンクは、微妙です。
ダダ漏れはしていません。

原因は、アイドラプーリーの破損でベルトが外れて巻き込んで切れたようです。
アンダーカバーを取り外したら、アイドラプーリーのアウターが落ちてきました。
見積もりご連絡いたします。

週末に予定していた作業をいたします。
左のリアホイールです。
超ポジティブキャンバーです。

原因は、ロアコントロールアームの曲がりです。

内側の取り付けボルトは、ドライブシャフトに当たって抜けません。
デフを、ずらさないとボルトは抜けません。

デファレンシャルをキャリアから取り外します。
最初に左の遮熱カバーを取り外します。１０ｍｍ２本です。
次にＶ型マウントを取り外します。
１８ｍｍのナット２つと１３ｍｍのボルト４本です。

Ｖ型マウントです。

Ｖ型マウントを取り外すとデフキャリアのフロント側のボルトを緩めることが出来ます。
リア側は、２１ｍｍのボルトナット１本を取り外せばデフがフリーになります。
ミッションジャッキで支えながら作業いたします。

コントロールアームです。
上が車に付いていた物で、下が新品です。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。

こちらは、左リアのＡＢＳセンサーです。
アームがダメージを受けた時に断線したのか、ＡＢＳの警告灯が点灯してスピードメーターも動かなくなったそうです。
交換いたします。
センサー側は、ヘックス５ｍｍ１本です。

カプラー側は、この箱の中です。
途中には、ケーブルホルダーがあります。

ＡＢＳセンサーです。
右が車に付いていた物で、左が新品です。
組み付けは、取り外しと反対の手順です。

テスターを繋いでトラブルコードを消去いたします。
ファンベルトが付いていないので、エンジンを掛けることができません。
このコードは、オルタネータが充電していない為だと思います。

こちらは、前回出ていませんでした。
トラブルコードがいろいろ出ると、ＡＢＳユニットが怪しくなってきます。

前回出ていたトラブルコードは、これです。
左リアのＡＢＳセンサーのトラブルコードです。

こちらは、ステアリングアングルセンサーのトラブルコードです。
メモリーを消去してもこれだけ残ります。
ファンベルト廻りを修理してから、もう一度診断いたします。